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メキシコ初日

メキシコ初日

By on 2011,2月 18, in | 0 comments

メキシコシティに到着した。到着時刻は夜の10時。

ギリギリ運行しているメトロに乗り込み、市内中心部のソカロ広場に向かう。

メキシコといえば、長く続く麻薬マフィア同士の衝突で治安が特に悪いとの印象を持つ人も多いだろう。特にメキシコ北部ではあまりに治安が悪いため、警官の求人に応募したのが女性たった一人だけだった、こともあると聞く。

そんな話を聞いていたから、メトロに乗るのは正直怖かった。

ましてや15kgほどもあるバックパックを背中に担ぎ、体の正面にはデイパックを抱え、腰にはウエストポーチを身につけるという重装備である。どうぞ狙ってくださいとお願いしているようなものだ。僕はおそるおそるメトロに乗り込んだ。

それなりに遅い時刻であるにもかかわらず、かなりの乗車率だ。密集しているわけでもなく、ガラガラでもないので、運よく最も犯罪には遭遇しにくい状況だと思った。ただ、よほどアジア人が珍しいのか、無遠慮に注がれる好奇の目は耐え難いものがあった。

そのうち一人のおっさんが声をかけてきた。どうやら荷物に注意しろ、と言っているらしい。警戒していた僕は、何もわからないよ、とのジェスチャーをしながらおっさんを軽くあしらい、途中乗り換えも経てしばらくすると、ほどなくしてソカロ駅に着いた。

ソカロ駅を降りれば、予約こそしていないものの、目的のゲストハウスまでは近い。ただしこれほど大きな荷物を担ぎながら夜間ウロウロするのはあまりに危険だ。足早に宿を探すことにした。

ソカロ駅を降りて、思わず息を呑んだ。

目の前には静寂と広大な広場が横たわっている。広場の中心には数十メートルもあるポールが立ち、その先端で巨大なメキシコ国旗が風にたなびく。そして広場を見下ろすようにして佇む建築物・・・メキシコのカトリック総本山のカテドラルが暗闇に浮かんでいた。

一目見てその美しさに感激した。それまで言いようのない不安に包まれていたこともそれに拍車をかけたに違いない。

キューバがこの旅の本命・・・そう思っていた僕だが、良い意味で一日目にしてその期待を裏切られた気分であった。これはメキシコの旅も期待できるではないか。

ゲストハウスはカテドラルのすぐ裏にあり、簡単に見つかった。駅を降りると人の気配はまったくしなかったが、裏通りに入ると多くの警官がたむろしており、親切に場所を教えてくれたのだ。それにしても警官の多さが目に付く。これはソカロ広場という観光の中心地だからなのか、それとも治安の悪さの裏返しか・・・

かくして一日目のメキシコは過ぎ去った。

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